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エクリン汗腺、アポクリン汗腺も含めて、汗の分泌量が多いものを「多汗症」と言います。明確な基準があるわけではなく、自覚的な要素の多い病名ということになります。多汗症はワキの下だけではなく、手足、顔といった場所にも起こります。特にワキの下は、身体と腕が閉じた状態が多く、汗をかきやすい場所の一つです。
多汗症とは、手掌多汗症を意味することもあります。手掌多汗症は、手指末端から多量の発汗をする状態を言います。特に手のひらの汗に困る人が多く、手を使う作業すべてにおいて不便が生じ、生活全般に支障が出てきます。汗の量の多い人は手のひらから滴るように発汗します。
多汗症=わきが という風に思われがちですが、これは間違いです。わきがと多汗症は別の症状です。ただし、この二つには共通点も多く、わきがの人は発汗の量が多い傾向もあります。
現在、多汗症の原因はわきがほどはよくわかっていません。以前は精神的なことが原因といわれてきましたが、多汗症の人のほとんどが乳幼児期にはすでに手のひら・足の裏が汗ばんでいたりして、多汗症状が現れているのです。そのため、現在は必ずしも精神的なことが原因とはいえないとされています。ただ、発汗を促す「交感神経」が敏感すぎるために汗を多くかいてしまう傾向はあるようです。
そのほかにある程度年齢が上がってからの症状で、緊張で異常に発汗する精神性発汗があります。これは意識すればするほど、汗をかいてしまうので、カウンセリングなどで治療する人も多いようです。
わきがにも言えることですが、発汗によって生まれる「悩み」こそがこの症状の厄介な部分です。発汗自体は精神的な病気というわけではないのですが、多汗症であるという病識を待ったときから症状が悪化する人が多いのも事実です。周囲の人に迷惑をかけているのでは、といった責任感から緊張してしまうことが多いのでしょう。
治療法としては交感神経を優位にしない自律訓練や交感神経そのものを切除する手術があります。ただ、手術は当然リスクを伴いますし、発汗の場所によっては効果がないこともあるようです。
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